バイク旅なかま

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白内障


はじめに

バイクのホームページからこちらに移動しました。「わたしのすき」というよりも、みなさん気を付けてくださいという意味合いが強いかなぁ。ご自分もそうですが、世の中、白内障に気づかずに運転されてる方も多くいるわけです。危険です。治しましょう。(^^)/

 

2021年10月に北陸へ単独でツーリングに行き、朝日や夕日で太陽の光が眩しいとその周りが見えにくいことを痛感した。高速道路の上下線分岐点で太陽の光と案内標識が重なると、標識が見えなくなってしまい進行方向を間違えてしまったのだ。しかも2回。周囲の人に聞くと「たぶん白内障じゃない?手術時間も短くても簡単だよ。」と言われ、眼科を受診する覚悟を決めた。バイク旅のネタではないが、この手術が成功(手術は成功するが、自分の人生の中での成功として)しバイク旅がこの先も続くことを期待して、また今後バイク仲間の白内障の道しるべとなるよう、詳細を記載することにした。

 

白内障は誰しもなる病気で、少しずつ見えにくくなるので自覚症状が出にくい。目の中の水晶体が主に加齢によって白濁し、光が拡散するため眩しく感じる。見え方の変化としては、まるで薄い摺りガラスを通して見ているようになって行く。人の顔の判別ができなくなっていく。私と同じように白内障のまま運転してる人は世の中に数多くいるんだろうと思った。そういうことを意識して運転しなければならないと思った。

 

2021年10月8日(初診)

きのう予約した初診の時間10時30分に間に合うよう、藤枝駅を9時30分に出発し歩き始めた。瞳孔を開く目薬をさして診療するため、車で来ないように言われたからだ。10月初旬、まだ日差しが強い中、汗をかかないようゆっくり歩いたつもりだったが40分くらいで着いてしまった。病院手前のお店の前の自動販売機で、冷たい紅茶のペットボトルを買おうとしたら「80円」。食品ロスを減らしましょうというお店の趣旨から消費期限近いものを販売しているようだった。普通より50円も安い。いいね。

 

病院に着き、受付をすると初診なので問診票を書いた。名前、住所、今かかっている病名・病院名。やっぱり書かねばならないか「糖尿病」。提出後10時30分なると看護師さんに呼ばれ、待合場所に座ったまま問診票の内容を確認された。10時45分になると診察室内に呼ばれた。診察室というより様々な測定機械がある測定室という感じだ。最初に座るところは眼球の焦点測定(眼球のピント合わせ)と眼圧測定。眼圧測定はプシュッと3回も測定した。さすが眼科。次に視力測定ボードによる視力検査。今現在かけてる眼鏡の度数を調べて、それに相当するレンズを着けた眼科の仮眼鏡をかけて測定した。ボード上のⅭの位置が左右に移動したり、上下に移動したり、時間をかけてなかなかタフな測定だった。測定が終わり、だいぶ視力が落ちているなぁと実感していると、瞳孔を開けておくためにと目薬を差された。これが瞳孔を開ける目薬か。痛みも何も感じない目薬だった。

 

それから、次に医師の診察があるとのことで診察室前の場所に移動した。待ち時間中に看護師さんに瞳孔の開き具合いをペンライトで確認された。時間は12時を過ぎていた。数分後、自分の名前が呼ばれ診察室に入った。先生と看護師さんが4、5人は居て大勢なので驚いた。先生が私との間にある機械を使って私の目の中を診察された。先生の診察と今までの検査結果を総括して私への診断が下された。

 

「白内障です。糖尿病による眼球の異常はありません。」最初のひとことは予想していたが、ふたつめの診断は正直嬉しかった。それを見てもらうために受診したわけではないが、内心心配していたので素直に嬉しかった。「手術するかは次回に医院長の診察を受けてからの判断になります。」と看護師さんから言われて次回の予約を取った。もう頭の中は、白内障⇒手術⇒眼鏡なしでバイクで走れるという、自分の都合のいい想いでいっぱいだった。

 

病院を出ると、今日は快晴、目が開けられないくらい眩しい。これが瞳孔が開く目薬の効果かぁ。帰りも藤枝駅まで歩くので、サングラスを持ってくればよかったと思った。しばらく歩いているとようやく目が慣れてきた。時間はもう13時をまわっていて、診察結果にほっとしたせいかお腹が空いてきた。お刺身のうまそうなお店を見つけお店に入った。しかしそのとたん、今度は目の前が真っ暗。瞳孔が外の明るさに慣れ、店内の暗さについて行かないようだ。席にはなんとか座れたがメニューが読めない。数十秒目をこらしているとなんとか見えるようになった。こりゃぁ、車で来ないでくださいと言われる訳だ。車を運転してトンネルへ入ったらと思うとぞっとした。赤身にトロ、すき身が盛ってある定食で少し贅沢ではあったが行き帰り歩いたご褒美。美味しかった。

2021年10月11日(二回目)

きょうの診察も瞳孔を開ける薬を使うということなので、藤枝駅から歩いて行った。10時の予約だったが9時半前には着きそうだ。例によって自販機で紅茶のペットボトルを買う。病院に着き診察券と予約票を出して待合室のソファーに座った。事前に白内障の手術についてネットで調べてきたので、頭の中で復習した。手術後は顔や頭を洗うことは感染症を予防するため1週間はできないということ。旅行も1か月は我慢した方が良さそうだ。レンズは単焦点だと遠くを主に見るか、近くにするかによって選ぶらしいが、自分は車やバイクの運転をしたいので遠くが見える方にしよう。手術の日程はいつぐらいになるのかなぁ。などと考えていると検査に呼ばれた。前回も測定した眼球焦点の測定と眼圧検査。また同じことをやるのかと思いつつ、内科へ行けば毎回血圧測定をするのと同じと理解した。検査が終わると瞳孔を開く目薬を差され、診察用の待合場所へ移動した。

 

いよいよ自分の診察の順番がきた。診察室に入ると前回の診察と同じ先生が見えた。ですよね。病院のホームページを見て医院長って一回目に診察頂いた先生ですよね。前回より先生が目の中を丹生に見られたように思った。目を左右上下に動かして目の中を見られた。診察が終わると先生から糖尿病に数値ついての質問があった。その結果、「Hba1cが10では感染症の恐れがあるので手術はできません。」えっ、えー!なんで1回目の診察で言っててくれないの!もう自分は手術するものだと思って来ているのに!またしても自分の思い込みを逆転する結果に。(最近、自分の思い込みと結果の相違にがっかりすることが多い。)まあ世の中そんなもんかと心を落ち着かせ、先生に聞いた。「数値としていくつなら手術できるんですか?」「Hba1cは、8以下、空腹時血糖は、200以下です。」と言われ「わかりました」と一言だけ言いきって診察室を出た。白内障が進むのを抑える目薬を処方され、会計後に隣の薬局で目薬を4本購入した。薬局の人によると1本に100滴入っているそうだ。1日3滴、1月1本だが1本予備に処方してもらった。次回診察は3カ月後の1月。それまでに絶対糖尿の数値を下げてみせると心に誓い薬局を出た。

 

時刻は12時前。あ、眼科の島田行きのバス(ワゴン車)が出発する時間に丁度いい。乗って行くことにした。ラッキー。出発時刻になったら乗るのは自分一人だった。貸し切り。(笑) きょうは、瞳孔目薬対策用にサングラスを持ってきたので眩しくない。車の運転もできるかもね。運転手さん、私ひとりなのに送ってくれてありがとう。島田に着いて、がっかりした心を奮い立たせるよう、磯藤さんに行って大好きな天丼を食べた。カロリー多めでダメじゃん。

 

2022年1月17日(三回目)

いつも通っている内科の受診は1カ月おきなので、前回の眼科の受診からきょうまで3回の血液検査を経てきたが、糖尿の数値は一向に下がらない。年末年始はいつも以上に・・・。やっぱり飲みに出ていたなぁ。寒くて自転車で走らなかったし大して数値が下がるわけない。3カ月前より若干下がった数値を眼科の先生に見せたが、結果は同じだった。自分の意思の弱さに落胆した。内科の先生に薬を強くするよう言われているが、それだけは避けたい。今の最低の処方で飲んでいる薬のままで、糖尿の数値を下げないと意味がない。気持ちを新たに食事制限と運動をすることを自分に誓った。その夜、近所の居酒屋にその愚痴を言いに飲みに行ってるんじゃダメだよ。(笑)

 

2022年3月

最近ますます白内障が進んで、視力が出なく見づらくなってきた。サングラスをすると多少は見えやすくなるが、バイクでは運転中にサングラスをかけたり外したりできない。なのでバイクの運転は白内障を治すまで封印することにした。ホームページにもその旨を載せた。「白内障を手術して治るまでバイクツーリングは自粛します。ホームページの更新はしばらくお休みします。」と。

 

2022年4月11日(延期)

1月から3か月後の4月に眼科の受診予約はしていたが、内科での血液検査の結果が良くなかったので行くのをやめた。そんな理由は言ってはいないが血液検査の結果が良くなければ、今までと同じ診断がされるのはわかりきってる。

 

2022年6月13日(四回目)

ようやく内科のでの血液検査結果の値が下がり傾向になってきた。まだ「8」以下ではないが、もしかしたらと思い眼科を予約し受診した。しかし結果は同じだった。もっと運動して節制生活をしなければと思うが、居酒屋通いがなかなかやめられない。寂しくてついつい居酒屋に行って、話し相手をみつけては飲んでしまう。そんな生活に区切りをつけてなんとか糖尿の数値を下げないと。下げて白内障を治さなければ今後の人生をきっと後悔する。よーし、梅雨が明けたら富士山に登ったり、自転車で走ったり、歩いたりして運動しまくるぞ!と居酒屋で誓う。だめだこりゃ。(笑)

 

2022年9月(振り返ると・・・)

思えばパソコン教室に通っていた二年前から悪かったのかもしれない。当時は教室内で私ひとりだけテーブルに蛍光灯具を持ち込んでパソコンを操作していた。先生が部屋の照明を落としてプロジェクターで講義され、キーボードや画面が見えづらかったためだ。パソコン画面内の選択項目の文字などは小さくて読めず、上下の位置でほとんど感で選択操作していた。よく試験に受かったもんだよ。(笑)

 

昨年バイク旅行で北陸に行ったときは、高速道路の分岐で標識と朝日が交錯して見えず、行きたい方向とは逆の方向に行ってしまい高速道路を1区間を余分に往復して走ってしまった。(逆走ではないよ。)しかもこの案内標識が見えず事件が2度もあった。これは視力が下がったのではない、病気だと感じ、眼科に行ったところ「白内障」だということが判明した。しかし、当時は糖尿病の数値が高く手術できないと言われがっかりして帰った。

 

内科で処方されている薬を強くすれば、糖尿の数値は下がるだろうが、身体への薬の負担を考えるとそれはしたくない。だから食事制限と運動で下げようとした。しかし大好きな居酒屋通いはなかなかやめれず、通っていた内科の先生に厳しく指導される日々だった。

 

自分から積極的に血液検査に取り組むようになったのは今年の春くらいからかな。好きな自転車で毎日長距離を走れるようになってきた季節の影響もあり、毎日の運動と食事制限で糖尿の数値が目に見えて下がっていった。そして・・・

 

2022年9月15日(五回目)

ついに、ついにです。白内障の手術が決定しました!超うれしい!(^^)/ 意を決して診察を受けに行き、先生から「Hba1cの値はいくつになりましたか?」と問われて恐る恐る答えたあとの先生の判断は「そろそろ手術の計画をしましょうかね」だった。もう天にも昇る心地ってこれを言うんだろうなぁ。看護師さん達に気づかれないように昇天していた。「手術は10月のこの日はどうですか?」もーう、全て先生のおっしゃるとうりにします!ようやくこれでバイクに乗れる。そう思うと病院内を「やったー!」と叫びながら走り周りたい気分だった。このあと別室で手術のための事前血液検査(採取)と数台の機械で眼球の精密測定があったが、どれだけ時間がかかっても平気だった。だって手術してもらえるだもん。(^^)/

 

正直言うと最近は車の運転も限界だった。知っている道は、ほぼ感で運転をしていた。バイクの運転は封印していたが、車の運転はその必要性から運転しなければならないこともあり、サングラスをかけたり目薬を刺したりごまかしながら運転してきた。封印してから半年以上乗っていないバイクは、先日エンジンをかけたらバッテリーが上がり気味で、はやく道路を走らせてあげねばならない。でも手術するまであと約半月、我慢します。

 

2022年9月20日

きょうは入れるレンズを決めるだけと聞いていたのに、先生の診察があり先日採血した血液検査の話になった。
先生「中性脂肪が高いですねー。」
そこはすかさず、
私「内科の血液検査以降に油断していろいろ食べてしまいした。」
先生「ラーメンとか食べたんでしょ?」
私「は、はいそうです。ここに内科での血液検査結果があります。」
持っていった血液検査記録を束ねたもの見せた。
先生、記録を見て「うーん、なるほどね」
以降レンズを選定する話になり安堵した。ここで手術取止めの場合もあるのか?内科での検査以降に多少食べ過ぎた感もあるが、それでも節制していて正解だった。

 

レンズはどうするか問われ、自分は中学生からずっとメガネをかけてきたので、かけない生活をしたいという気持ちを伝えた。あとはどのレンズがいいのかはわからないので先生にお任せしますと。先生が多少の誤差は出るがが計算してみましょうと言われた。前回の眼球精密検査から計算して作るようだ。近くは35センチ以上が見えてそれ以下を見たい様なら老眼鏡で補正するようになるらしい。乱視も今回のレンズで補正するよう設計するが、少し残るかもしれない。その場合もメガネで補正するようになるらしい。ハッキリ言うと完全に全て見えるようになるとは断言はできないが、だいたいは見えるようになるみたいだ。それでもメガネを掛けなくて生活できるならと、この手術に掛けると心を決めた。

 

別室で手術に関する詳細なスケジュールを看護師さんから受けることになった。これで手術が決定した。やったぁ。やっとこれで決まったんだと感激し先生に「よろしくおねがいします」と大声で一礼し診察室を出た。 別室で看護師さんから手術3日前からのA3サイズのスケジュール表を見ながら説明を受けた。この病気は高年齢層が多いためか説明書の文字が大きい。と思ったら注意事項は意外に小さい文字だった。(笑)

 

この説明の冒頭、問題となったのは、「ご家族と来てください」と言われたことだった。え?ひとりで来ちゃだめてすか?公共交通機関を使って、ひとりで来れるし帰れると言ってもダメだった。ひとりで帰るなら病院から自宅までタクシーで帰ってくださいとも言われた。ひとり片目で歩いて転んで怪我するかもしれないことをすごく気にしてる感じだった。白内障手術はお年寄りが多いだろうし、転ぶと骨折しちゃうしね。仕方ない、姉に頼むこととし、その後の説明を聞いた。久しぶりに人から説明を聞いて全て記憶に残さなくてはならなくて大変だった。頭から始め聞いたことがこぼれていきそうだった。きょう絶対覚えていかなくてならないことは、手術の三日前から1日4回二種類の目薬を点眼することだ。

 

その目薬のうちひとつは、液体の薬と粉の薬を混ぜて溶かして使うこと。混ぜてから1週間が有効期限で冷蔵庫に保存すること。混ぜるときにこぼしていまうことがあるので、薬局で再購入できる平日に混ぜてくださいと薬局では言われた。混ぜた薬を売ってくれればいいのに。(笑) もーこれ以上今日は記憶できません。まぁ大体は頂いたA3のスケジュール表に書いてあるから思い出すかな。

 

2022年10月2〜4日(右目手術前の点眼開始)

いよいよきょうから3日間手術準備の点眼を始める。必ず五分おきに点眼すること。朝、昼、夕、就寝前の4回点眼する。お酒も断つ(これは私だけ)。今まで以上に節制した食事と運動で、なるべく血糖値を下げて手術に臨めるようにする。これは術後の感染症対策。できることは悔いのないようにやる。

 

2022年10月5日(右目手術)

いよいよ手術当日、朝の点眼を終えアパートの前で姉の車を待つ。申し訳ないよぉ、私は一人で帰れるって言ったんだけど看護師さんがね、どうしても帰りは同伴でお願しますって言うから。確かに白内障の手術は高齢者が多いから、術後片目で帰ると転んで大けがをするかもしれないからね。看護師さんのいう通りです。姉の車が来た。

 

姉の車の運転に乗るのは初めてかなぁ。自分は会社の安全運転訓練で相当の知識と技術を教えて頂いてるので、姉の自己流の運転が気になる。世の中には白内障の人がいっぱい見えて、そういう人が運転しているということを伝えた。でも自分が見えにくくなくなる経験をしないとわからないかもしれない。眼科に到着した。集合時間の9:00よりだいぶ早い。車の中で姉としばし雑談。20分前になったので病院内に入るがまだ受付はしない。が手術らいし方が次々と受付ていた。確か看護師さんは予定時間の前に来ないで下さいと言ってたよなぁ。事前に手術の順番は決まっているからと。そうは言われても皆早く来ちゃうんだよね。(笑)

 

9:00前になったので受付を済ませて呼ばれるのを待った。数人のグループにまとめられて呼び出され二階へ上がっていった。なーんだ受付順に呼ばれてるじゃんと思った。自分も呼ばれ二階へ姉と一緒にあがった。二階へ上がると広めの洗面室で専用の泡石鹸で手を洗ってから顔を洗うように指示された。タオルを持ってくるように言われたのはこのためだ。普段お風呂の時以外で顔を石鹸で洗うことのない私は、顔の油脂が取れたなぁと思った。(笑)

 

ひとりづつ看護師さんに呼ばれ、きょうの状態を確認され消毒用の点眼を受けた。その後しばらくして数人づつ手術全室に呼ばれていった。中に入るとひとりづつカーテンで区画された部屋に案内され、そこにあるゆったりしたソファーがあり、手術着に着替えて待つように言われた。手術の注意事項が書いてある紙が置いてあったが、何が書いてあったか忘れてしまった。しかし、何時頃手術するのか教えてくれると事前の案内で言われたが、何もアナウンスが無いなぁ。同伴している姉に伝えたい。申し訳ないなぁ。

 

前室で待っている間、何回も点眼を受けた。目の中を清潔にしておくためだと思う。ひとり男性の患者で大声で看護師さんに話しかける人が居て、「両目を一度に手術してくれないかなぁ、どうして片目づつやるんの。」とか言い続けている。手術当日に効くことかなぁ。常識の無い人だ!いや今は多様性の時代だからそういう人もいることを受け入れなきゃとも思った。しかしやかましい。「きょうは何人手術するんのかねえぇ?」「午前午後で20人くらいですかねぇ。」いや答えないくていいよ。そういう人は相手をするとずっとしゃべってくるから!と言ってやりたかったが、私が知りたい情報もあった。その人が昔東京でタクシーの運転手やどこぞの会社の運転手をやっていたとか、要らない情報もあった。意外と看護師受けがいいんだよねこういう人。(笑)

 

その人の手術が済んで帰ったせいか、一時しーんとなった。つい寝てしまった。と名前を呼ばれまた点眼が始まった。手術前の人が説明を受けていたのが聞こえた。「はい、じゃあ麻酔の点眼をしますね。」どうやら説明を受けると手術室に向かうようだ。早く自分の番が来ないかなぁ。9時前に受付してもう10時半を過ぎている。その間何回点眼を受けただろうか。5回は受けたなぁ。と考えていたら近くの人が手術の説明を受け始めた。いよいよかと思ったらその説明の声が遠くに行ってしまった。自分の周りはカーテンで区画されているから何も見えないし。果報は寝て待てって感じ。11:30ようやくカーテンの部屋から呼び出され、手術室の前で麻酔の点眼をして手術の説明を受けた。血圧測定もした。頭に手術用のカバーをかけられた。いよいよだ。

 

手術室に入る前にトイレはどうかと聞かれたが、大丈夫ですと答えた。受付の窓越しに待合室にいる姉の姿が見えたので、身振り手振りで手術に入ることを伝えた。つもり。手術室の自動ドアが開き前の人が出てきた。そう言えば、昔、胃の内視鏡撮影に前の人と交代で入るときに、前の人が「先生、これは拷問です!」と訴えてすれちがった事を思い出した。今回はそういうのはなかった。(笑)

 

スリッパを脱いで裸足で手術室に入ると、もうひとつの自動ドアの向こうに手術台が見えた。「はい、ここに座ってください。」言われるままに座り、「よろしくお願いします。」と言うと、椅子が自動で倒れて行った。「大丈夫ですかぁ」と声をかけられ「大丈夫です」と答えた。上向きな状態で、きょうは右目の手術なので右目だけを開けたカバーを顔全体にかけられ右目の周りをテープで止められた。「それでは手術をしますねー、まっすぐ明かりの方を見ていてくださいねー」と先生から言われて少し緊張した。

 

手術が始まった。手術中はずっと右目の鼻の方から水(涙と同じ成分だと思う)を流されながらの手術だった。まるでプールの底から空を見ているようだった。目を開けた状態で手術するので乾かないようにするためかなぁ。あ、何か目の中という感覚は無いが、何かが入ってきている感覚はあった。視線をまっすぐ光の方に向けようとするがなんとなく下がっているような気がして、戻そうとして身体に力が入ってしまった。なんだか歯医者さんで治療されてるみたい。手術で使っている機械が英語で何かしゃべっていたが聞き取れなかった。うー、なんにも痛くはないが変な感じ。先生が「はいこれで取り出しが終わりました。新しいものを入れていきまーす。」また、痛くは無いが変な感じ。大腸検査で内視鏡を入れられてる感じ?うーんちょっと違うけど、何かが自分の体内に入ってるけどわからない、そんな感じ。先生から「はい、無事終わりましたー。」と言われ、流水が切れて、手術した右目には目を閉じたまま軟膏が塗られ眼帯を着けられた。手術が終わった。30分以上に感じたが、実際は10分も経っていないかったようだ。

 

とぼとぼ?いや、よぼよぼと手術室を出て椅子に座ると血圧を測られた。「ちょっと高いですね〜。」高血圧ですから。(笑) 手術後の説明を受けながら、血圧も落ち着いて来たので、前に居たカーテンの仕切り内に戻った。30分様子を見るためにここで安静にしているためだ。手術前は片目でもひとりで帰れると思ったが、手術の影響もあって少しふらつく。姉に来てもらってよかったと思った。30分経過したので着替えて姉と一緒に病院を出た。明日また病院に来て眼帯を取る。それまでは取れてもまた着けるよう強く指示された。どんな風に見えるのか楽しみぃ。家に帰ってから鏡を見たら眼帯というより、顔の1/3を覆っている感じだった。これじゃあ翌日の病院へは公共交通機関では行けないなぁ。病院直通のバスがあって良かった、翌日はひとりで行って、姉には11時頃迎えにきてもらうこととした。ありがとね。

 

2022年10月6日(手術後1日目)

しばらくお待ちを。